24『愛に生きて ―智恵子と光太郎―』

愛に生きて―智恵子と光太郎』(書影なし) 伊藤昭 歴史春秋社 ¥1,360 ISBN4-89757-332-7
「レモン哀歌」について皆の前で喋ることになりまして、それなら光太郎と智恵子のことについて、中学校や高校で習った以上のことを知りたいよねってんで読みました。智恵子に焦点を当てた内容で、彼女がどうして分裂症を発症したのかその理由についても書いてありましたよ。彼女の生家のこととか、知らないことだらけでしたよ恥ずかしながら。こないだ『智恵子抄』を読んだ時もそうだったけれど、激情という言葉は彼等のためにあるようだなあなんて思いました。それに比べて現代の甘っちょろいことと、言ったら! 「山麓の二人」という詩を読むと、ドンと背中をどつかれたような気持ちがする。