Syrup16g vs VOLA & THE ORIENTAL MACHINE @福岡DRUM Be-1

帰宅して翌日からもうバイトって酷いなあ。今年の夏休みは去年以上に盛りだくさんで私は少々くたびれました。これが年を取るということなんでしょうか。確実に去年よりも無茶をしているので当然といえば当然かもしれないけれど、徹夜で飲むということが出来なくなってきているのに気づいた時にはさすがに衰えを感じました。夏ももう終わりです。
さて福岡に何をしに赴いたかと言うとですね、2日にSyrup16gVOLA & THE ORIENTAL MACHINEのライヴを観に行ったのです。東京在住なのに福岡でシロップを見た回数の方が東京でのそれより確実に多いという事実に今思い当たって愕然としています。都内でシロップを観たのは去年10月の遅死10.10くらいなんではなかろうか。とにかく福岡で彼らのライヴを観る機会を得たので行ってきたわけです。


VOLAについてはオフィシャルに試聴がないので完全に初聴きでしたが、耳が拒否反応を起こすこともなく。むしろ好きな類の曲ばかりでした。一緒に観てた人が同じようなことを言っていて吃驚したんですが、ちょっとスパルタローカルズっぽかったです。ぽかった、とは言っても、中畑氏の「この後シロップでも叩くんだよねこの人は」と心配になってしまうくらいにドカスカ叩きまくってるドラムと有江氏のぶんぶか弾き鳴らす太いベースでしっかりすぎるくらいに土台が出来ている上に青木氏のキリキリ引き絞るようなギターが重なっていたので、スパルタほど全ての楽器が針金のように尖っているという印象とはまた違ってました。観終えて感じたのは、音源との比較ができない状況である現時点であっても、音源とライヴだったら明らかにライヴ映えするバンドだということ。対バンであるところのシロップと比較してしまえば、ちょっと捻りが足りないという印象を抱いてしまうのも仕方ないのかなと思います。今後音源がリリースされて歌詞が明らかになるようなことがあれば、ライヴで見たときにもっと細部まで聴き込むことができるのではないかしら(ライヴで新曲を聴いて歌詞が聴き取れた試しがない)。途中、イナザワ氏の「いがらしくーん」というコールで五十嵐氏登場。何故出てきただけで笑いが起こるのかが謎。何故私も笑っていたのかは謎。ゲストとして一曲ギターを弾いて行かれました。始まる前に青木氏と向かい合って、鏡合わせのように相手の動きを真似するという茶目っ気を発揮していて微笑ましいなあと思うこと数十秒。このあたりで、VOLAの面々が青木氏以外ワイシャツにネクタイ姿なのに気づきました。中畑氏がワイシャツ&ネクタイ&ハーフパンツ姿であることにも。まあ、確かに足も使うから動きやすい方がいいけれど、も。
VOLAが演奏を終えて、シロップへの転換。中畑氏はVOLAの時点でスティックをささくれさせる程渾身の力を込めて叩いていたので身体を休める必要が誰よりもあったはずなのに、さほど時間を置かずにシロップが登場。サポートギターの人が今回は居らず、シロップ本来の演奏形態でのライヴとなりました。各所で東京でのライヴ感想を読んでいたので予想というか予感がありましたが、本編は全て新曲でした(そしてVOLA同様歌詞が殆ど聴き取れなかった)。「振られたんで、悲しい曲を」と言って歌った、アコースティックで「君を分かってたのは僕だけ」という詞の歌の後、ベースが滅茶苦茶格好良い曲があったことを鮮明に覚えています。シロップは、ベースが時にギターばりにメロディアスなのが素敵。新曲だらけ&3人編成という緊張感のうちに本編が終了。3人が舞台袖に引っ込むや否やアンコールの声と拍手が。
アンコール(1)
暫くして出てきた中畑氏、イナザワ氏によるドラム同士のセッション。イナザワ氏が前バンドでドラムを叩いていたことは辛うじて知っていたものの実際にその音を聴くのは始めて。何をどう叩いたらそうなるのか分からない、中畑氏とは明らかに質の違う音にまずは吃驚。ツインドラムの壮絶な格好良さ(と音の凄まじさ)に視界が時折ホワイトアウトするようになってしまってフラフラ。
・有江氏とキタダ氏が登場
・青木氏と、五十嵐氏が登場。
・総勢6人での“リアル”
・昇天(自分の前にいた観客が一斉に最前に詰め掛けて、そのぎゅうぎゅうっぷりにやや青ざめた)
アンコール(2)
・リアルの興奮も冷め遣らぬままに“パープルムカデ”
・イントロを弾きかけて「“明日を落としても”とどっちがいい?」と問いかけたりもしてみたり“Reborn”
・「こめかみ〜指で〜」と、かの曲の歌いだしを口ずさみ、でも結局は歌わなかった“Coup d'Etat”→“空をなくす”
・「車の移動に酔った」が「地球の自転に酔った」、「流れるビルに」が「崩れるビルに」になっていた。
・多分2度目のアンコールの時に、ドラムスティックが最高にささくれたり毛羽立ったりしていて、そこまでは私も視認していたのだけれど、その後少し目を離していた隙に砕けて木っ端になって散ったらしい。
・中畑氏の体力は一体どうなっているのか。
思い出し追記
・登場して開口一番「元気ですかー!」の五十嵐氏
・アコースティックのセッティング中、マイクスタンドに頭をぶつける五十嵐氏
・イナザワ氏が何曲目かの中で披露した奇妙な踊り
・青木氏が何度も弦をブチ切ってギターを交換していたこと
・青木氏が(多分リアルの時)顔でギターを弾いていたこと
・中畑氏の「う〜、わんわん!」
とにかくすごいものを観てしまったという思いが何よりも大きいライヴでありました。来月のdaimasの日記スペシャルで共演する歳にも同じことが起きたとしたら大変なことになるだろうなあ。沢山出演者がいるなかでそれが起こりうるかどうかは全くもって不明ではあるけれど。ライヴ後、ちょっと飲んでから、その場のノリで海まで行って砂浜で寝転がったり熟睡したり日の出を拝んだりなんだりしました。ライヴ後だったのもあるんだろうけど、やっぱり徹夜をするだけの体力が残っていなくて、若さで乗り切れる時期を過ぎたなあという思いを新たにしたのでした。あと、普段と少し書き方を変えてみたんですけど、中身はいつもと変わらなくて頭悪い感じに仕上がっていそうなのが悲しい。