今朝方の話。猫ほどもある蛙を串刺しにする行為。大雨の翌日、とある公園を散歩していた。遊具は滑り台と鉄棒と砂場のみ。それから二つの池。夜通し降り続けた雨によって池の水位は溢れる寸前のところまで上がっており、そこに住む魚たちは普段よりも広いフィールドに若干戸惑っているようにも見える。私は僅かに悪戯心を起こし、池の淵を軽く蹴りつけてみる。すると魚が驚いて水面を跳ねる。川面に小石を投げたときのように。私はそれが面白くて、何度も何度も池の淵を蹴りつける。パニックを起こした魚は次々と池から飛び出し、砂地の上にべちゃっと叩きつけられて次第に干からびていく。その様を見つめる私はたいそう上機嫌だった。
振り返ると、滑り台の真下にかなり大きな水溜りができている。その中心に、猫ほどもある巨大な蛙が蹲っているのを見、私はそれを串刺しにするべく木の枝を手に取り、抜き足差し足で近づいてゆく。グロテスクな斑模様の背中を枝が突き通す感覚を想像しながら。蛙を見下ろして、さあ!と構えた瞬間に覚醒。朝になってました。