折り畳み傘を持ち歩く習慣がついた。今年の夏は台風があんまり来ない代わりに局地的雷雨が小出しで現れるから、日中空ばかり見上げて過ごしたのだった。
嫌いな人がいない、嫌いな人に無理して話しかけたりしなくてよい、今の環境は私にとってはありがたいものなのだろう。ただ、愚痴を言い合ったり、他愛も無い話で盛り上がれる人も、いない。どちらが良いかは言わずもがなだが、時々それに我慢がならない時もある。寂しさ、虚しさ、人恋しさを持て余したりして。
やっぱり、たくさんの人の中に混ざってみることは必要なのでは? 自問。お前にそれができるとでも? 自答。
きりが無い。