地球の裏庭

夢も見ないで寝ていたら、突然はっと目が覚めて、その直後に脳味噌をぎゅうっと圧縮してるみたいな恐怖に襲われて叫び出しそうになった。金縛りだった。キィン、キィンと鼓膜を突き破る耳鳴りが不快。怖い、助けて、そう声に出したいのに喉は絞られたようになって息さえできない。硬直が解けるまで1分もなかったはず。けれど恐怖に苛まれていた時間は永遠にも思われた。ただただ怖かった。
強いストレスを感じた時、発作的に死のうかと思ってしまうことが最近、多い。逃避以外の何物でもないことは承知している。内側で爆発的に膨れ上がった黒い霧のような感情(品の悪い言い方をするなら「ぶっころしてやる」という感じの)を外に向けるか自分に向けるかどちらにするか問われたら迷わず自分にと答えられるだけまだまし。……まだ、まし。家族に迷惑がかかるという点ではどちらも大差ないので実行はしないと思う。けどそれがまたストレスでもあるんだ。
もっと穏やかに毎日過ごしたいよ。鈍感なくらいがいい。遠隔地の悲しいニュースで一日使い物にならない頭なんていらない。