Lantern Parade『太陽が胸をえぐる』

太陽が胸をえぐる

太陽が胸をえぐる

気休めってとても罪だ でもひとはすがってしまう
気休めってとても罪だ でも人はこじつけてしまう

#6「夢ならそれでも」より

前作『ランタンパレードの激情』が「夜」なら本作は「昼」か。このアルバムに夜は似合わない気がします。「セレブをくそまみれに」なんて物憂げに吐き捨ててしまったり。詩は相変わらず少しの苛立ちと諦観とを秘めていて、それが素敵。
空気を含んで乾いた微かに甘い声色と、控えめに爪弾かれるギターやピアノのきらきらと零れ落ちる光を思わせる音色。それらとは正反対のシニカルな詩が織り成す53分39秒。梅雨が明けないうちにぜひ聴いてほしい一枚。できれば雨降りの午前中に。
ROSE RECORDSさんとこで試聴できます。

旧譜の感想はこれこれ