高校を卒業してから数回ほどしか会っておらず、そのうち留学するという知らせが届いたきり音信普通になっていた友人からさっき携帯にメールが届いた。そこには、君といた時間はとても楽しかったと書かれていて、その一言に彼女と交わした言葉やくだらないことで息ができなくなるほど笑ったことや昼休みに一緒に食べたお弁当の味や途中まで一緒の帰り道や彼女と出会ってから高校を卒業するまでの楽しかった思い出が一気に溢れてきて、それらを大切な思い出だと思っているのが私だけではないことも同時に分かって、とにかく懐かしくて、少し泣いた。私がアドレス変更していたら当然だけれど届かなかったメール。高校生の頃よりもアドレスを簡単に変えることができるようになった今、届かないだろう可能性のほうが明らかに大きいそれに、君といた時間はとても楽しかったという言葉を乗せることができる彼女は数年前と何ら変わっていなくて、それがとても嬉しい。