39『ロマンス小説の七日間』

ロマンス小説の七日間 (角川文庫)
ロマンス小説の七日間 (角川文庫)』 三浦しをん 角川書店 ¥590 ISBN4-04-373601-0
お、も、し、ろいですこれ。もっと早く読めばよかった。後悔しきり。本作を手に取るきっかけを与えてくださったはぎさん曰く、「村上春樹の「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」にライトノベルのエッセンスを振りかけた感じの作品」とのこと。確かに主人公あかりの生きる現実世界と、彼女が翻訳する小説……なんだけ、ヒストリカル・ロマンスか、その幻想世界とが交互に展開する点では同じ手法。幻想世界が現実世界(というかあかりの心理状態)に影響を受けて原書から脱線していくところが違いといえば違いかしら。「世界の終わりと〜」の内容がおぼろげなので言い切れないけど、あっちは構造が上層と下層(現実世界と脳味噌の中?)に完全に分かれていた気がする。
地の文と混ざり合ったあかりの内面の独白が良い。整頓されてないそのまんまさがうける理由の一つなんじゃなかろうかと思うわけです。“吉本ばなな以来の清新さ”て言われるわけが分かる。神名いいなあ。あんな彼氏がほしいよ。料理上手の(そこか)。