愛がなくても喰ってゆけます。

愛がなくても喰ってゆけます。

バイト先で見かけて、うわーうわー面白そう! でもお金ないなあって買うのを渋っていたところ、へもさんの感想(id:yoshiyoshi:20050423)を読んで購買意欲が限界突破したので昨日思い切って買いました。(思い切らないと買えないのが悲しい) フレンチの話、どっかで読んだことある……?と思いきや、この話が掲載されていたマンガ・エロティクスFを持っていたんでした。散々言い尽くされていると思うけれど、料理の絵が上手いっていうのはすごいことだと思うわけです。ふわっとした食べ物がちゃんとふわっと見えるんだよ。手でちぎったパンの断面だとか、ディティールが細かい細かい。絵なのになんでこうも食欲を刺激するのだろうね。画力に加えてあんたは山岡さんかと言いたくなるほどに繰り出される薀蓄の数々に「なるほどー」の連続*1で、読み終えて暫くの間「あーどんな味なんだろう食べたい食べたいじたばた」っつう状態にさせられました。ひとくち食べてから「おいしい!」ていう直前の表情が、「そ、そそそういう顔する人いる! いるよ!」て感じで面白かったですよ。*2折角中央線沿線に住んでるんだからせめてベーグルのお店ぐらいは行きたい。なによりも最後に出てくる鶏と焼酎のお店に行きたいです。懐に余裕がでてきたら、誰か、行かぬか。おいしいごはんがたべたい!(おいしいお酒も飲みたい!)
そしてsteinさん(id:stein)も最近この本を読まれたそうで、よしながふみ買い揃えようかと書いてらしたのですが私も全く同じ気持ちです。『西洋骨董洋菓子店』も雑誌で数話読んだことがあるだけだったし(確かロールケーキの出てくる回)。毛先の描き方がとても好みです。バイト先のよしなが作品がごっそり消えていたら私の仕業。そうそう、出てくる食べ物がみんなおいしそうなだけじゃなくて、YながとS原の言い表しづらい関係や、交わされる言葉の軽快なリズムも良かった。「35になったら〜」って繰り返すシーンが一番気に入っている。

*1:塩の話には電車の中なのにもかかわらず「ほー」て言った。言わされた。

*2:これが行き過ぎると『ミスター味っ子』になる気がする。なんとなく。