3/30 弥生エコー集会@下北沢SHELTER

ゲストにMOOOLSを招いてのツーマンライヴ。そういえばライヴハウスで見るのは久々だったかもしれません。セットリスト・感想は以下。


1.841
2.青く塗れ
3.ノーモア
4.ドーナツと魔法と針
5.水槽都市
6.レム
7.フレッシュ!
8.無音ノート(アコースティック)
9.過積載(MOOOLSの曲を中村遼弾き語り)
10.僕の好きな先生(RCサクセションを関山シンイチロウ弾き語り)
11.ステレオ
12.ハッピー
13.連れてって
14.3番線
en1.コロニー
en2.C#(新曲)

《ゲストバンド MOOOLSのこと》
19:30、MOOOLS登場。ヴォーカルは何故か舞台端で靴を脱ぎ、前転しながら中央へ。Tシャツには「Century21」のロゴが。何故。
「僕はあの、普段全くといっていいほど怒ったりしない、お仏壇のような人なんですけど」
「最近あれですよね、三輪車とか自転車に乗ってる子供があの、ヘルメットかぶってるじゃないですか」
「たまに、ツール・ド・フランスみたいなヘルメットの子供を見るとねえ」
「お前……後頭部にかけての空気抵抗を気にするほどスピード出てねえじゃねえかよ!!!!!」
で曲に入りましたから。多分。あやふやだけど大筋合ってるはず。その他にも壁にかけてある予備のシールドをいくつも肩やら腕やらに引っさげて演奏してみたり、壁に手刀を入れてみたり、天井の穴ぼこをいじってみたりしてました。不思議大爆発なヴォーカルでしたけど、歌はほんっと良かったんです。3ピースなのに音にしっかりとした厚みがある。地に足がちゃんと着いている。ベースの展開が都会的つったらいいのか、理知的というか、本能より意志のほうが強そうな、そんな冷静さ。反してヴォーカルは常にあっちがわに飛んじゃってるような危うい表情でギターを掻き毟る。引き込まれないほうが難しい空気が渦巻いてたように思います。耳の調子が良くなくて、歌詞がところどころしか聞き取れなかったのですが CDほしいと思いました。お金ないけど。いつか買うと決意。大きな収穫。それはそれとして、ドラム(とヴォーカルに対する突込み)の人が井筒監督にとてもとても似ていました。
http://www.moools.com/
サイトデザイン格好良い。

《ライヴ全体の印象について》
throwcurveのライヴを見るたびに思う。ヴォーカルがギターにかき消されてしまうのが本当に惜しい。これが私の耳の方に問題があるんだったらいいんだけれども。一足飛びにではないとしても着実に進歩している印象を受けました。去年6月にリリースしたアルバム『Retro Electric Mother』で演奏力、曲作り共に凄く大きな成長を見せて、そこから少しずつ少しずつ前進している、その最中を見せてもらったという感じ。言葉は悪いかもしれないけれどまだまだ未熟な音をしていました。ただそれは演奏力が低いという意味合いではなく、成長の余地が充分すぎるほどあるということ。おそらくこの後でまたぽーんと突き抜けてくれるんだろう。そういう風に期待していいと思えるライヴでした。彼らの演奏しているところを見ると、4色の色が絡まりあいながら一つの紐になってゆくイメージが浮かびます。今にも解れてしまいそうなんだけど、ふと気付くと幾何学模様が出来上がっていることに気付かされる。関山さんが「コロニー」のギターソロで見せた恍惚の表情が、本当に気持ち良さそうで、音にもそれが乗っていて、それが分かった瞬間の喜びはなかなか言葉にできないなあなんて思いまし、た。
個人的に今回のライヴのMVPは関山さんだと思っています。歌ったし!

《個々の曲についてのこと》
「青く塗れ」
やはりこの曲はライヴで映える。BBSで一時期話題になった歌詞カードの誤植(orレコーディング中の歌詞間違え)の部分は、「アーメン」なのだろうか。すばやく十字を切る中村さんの姿を見て気付いたのだけれども。
「ドーナツと魔法と針」
この曲を始める前のMCで、「この曲を思いついた瞬間に絶頂を感じた」(うろ覚えで申し訳ないです)と言っていた中村さん。バイト中にメロディーが沸いてきたとコラムに書いていたな、そういえば。相変わらず、バラバラだった4人がふっと一つにまとまる後奏が良い。
「水槽都市」
“スイソウシティ”と読むらしい。サビがスロカでは珍しい(よね?)4つ打ち。歌詞が知りたい……!!! これシングルにならないかな……。
「無音ノート」(アコースティック)
アコースティックでやりますって言うから、てっきりインストアの時の編成なのかと思いきや、中村さんがギター持ち替えただけで小山さんはドラムセットの前から動かず。そうきたかー。サビの前に一瞬ためて、その後一瞬タイミングが合わなくなったのが惜しかったな。中村さんの右手の動きばかりを見ていた。
「過積載」(中村遼弾き語り)
中村さんがMOOOLSを知るきっかけになった曲であるらしい。「僕、弾き語りもやるんですけどお客さんが来てくれないんですよねー」と苦笑しつつ。明らかにスロカの色でないメロディラインを弾き、歌う姿がなんだか不思議な感じ。“君の心を僕にくれないか”なんて凄い詞が、あの声に、乗る! わああ(ミーハー)
「僕の好きな先生」(関山シンイチロウfromスガモ弾き語り)
中村さんの「関山シンイチロウfromスガモ!」の一声で関山さんにバトンタッチ。え、歌うの? ええ、ほんとに? えええ? わ、わーい! という驚きと興奮の波。えっと、も、ものすごく上手い。ハリがある。歌いながら見せる笑顔が素敵すぎる。にこにこ。ワンコーラス歌い終える辺りで袖からメンバーが手拍子しながら登場。会場が一つになる瞬間。ギター、ベース、ドラムスが合流して締め。
「ステレオ」
所定の位置に戻ってからの中村さん。「客席に手拍子煽りやがってって感じですけど」「いい具合に客席があったまったところで」「こっからはつけあがって行きます」「ついてこい!」とテンション上昇気味のMCと共に鳴らすイントロは「ステレオ」。反抗期みたいな曲だといつも思う。1年前と音圧が段違いで、こういう部分から成長を感じるのもなんだか嬉しい。
「連れてって」
イントロが奇天烈だったよ!? 奇妙なメロディなのに殆ど覚えていない我が身が恨めしい。あああ後悔……!
「コロニー」
とにかく関山さんばかりを見ていたような気がする。あの人は、ギターを気持ち良さそうに弾いてるときの表情が素晴らしいと思う。
「タイトル不明(新曲)」
また4つ打ちだった気がする。ダンサブル……ていうのかな。タイトルすら分からなかった。中村さんのコラムにセットリストが掲載されるのを待ちたいところ。