とても悲しい夢を見て、あまりに辛くて目が覚めた。心理状態が手に取るようにわかる。単純にできている。


電車に乗っている場面が多々あったので、おそらく駅なんだと思う。東京駅によく似た大規模な駅。人ごみの中を友人たちと大勢で談笑しながら歩いているうちに、仲間の一人が姿を消していることに気付く。あれ、おかしいな、はぐれたかな? ときょろきょろしている間にも、一人、また一人といなくなってゆく。事態の異常さに恐れをなした時には私を含め二人しか残っていなかった。私は殆どパニック状態で、膝が笑うのを叱咤しながら友人たちを探すんだけれど、人波にもまれるうちに最後の一人ともはぐれてしまう。必死で、名前を叫びながら走って、走って、見付かりっこないって分かっていても認めたくなくて泣きそうになった。目覚めた直後悪寒が酷くて、自分の単純さに呆れてしまった。