昨日、throwcurveのインストアライブに渋谷タワレコまで行きまして、帰りに久々に女性シンガーのCDを買いました。

VALON-1

VALON-1

出るべくして出てきたなっていうのが彼女の声に対する第一印象でした。よく通るようでいて母音がふっくら篭る、聴く者を包み込むような声。誰かの声に似てると思って、先ず浮かんだのがUAだったんですが、わたくしUA自体あまり聴かないので自信はありません。プロデューサー小林武史が紡いだ詞は911の影響を少なからず受けたものであるらしく、それは『疑いの海』『壊れた街』『取り残された瞳』という言葉からも見て取れる。けれどこの歌は絶望の歌ではなく、絶望の中から少しずつでも歩いてゆこうという小さな望みを歌っているような気がします(歌詞を見れば明らかだけど……!)。『宙を舞う夜光虫』というのはつまるところ、死者の魂のことなんではないだろうか?なんて、思うんですが。なんにせよ聴いてると胸いっぱいになります。わけもなく泣きたくなるような。そういう歌に出会うと、歌が持つ力っていうのを感じる。