夜が去る

息苦しさのためか中途半端に寝たせいか疲れているのに眠気がこない。携帯のテキストビューア*1で何かしら読んでればそのうち寝るだろうと『高野聖』を読み始めるも読了。『歯車』(何度読み返したことか)も読了。今『闇の絵巻』を読み終えた所。新聞屋が来た。
吐き出す手段が欲しい。書きたいと思うのなら書かなければならないのに言葉が指先に届く前に霧散して途方に暮れる。もう一年以上そんなことを繰り返している。こんな時無性に詩人のおっさんに会いたくなる。一文字も書けないんですと泣きついて叱られたい。
……豆球も点けない暗闇の中で咳をしながらこんなふうに悶々としている。朝が来る。

*1:青空文庫から引っ張ってきたのをgzファイルにしてストックしてある。