Syrup16g ”UP TO THE WORLD #3”@SHIBUYA AX

Syrup16g

来年のツキを前借でもしたんだろうか。今後の人生でこれ以上はないだろっていう整理番号のおかげで、まさかの最前列ど真ん中。堪能してきました……ぼかぁしあわせだ……。五十嵐さんが歯を食いしばりながら掻き毟るように弾くギターも、ぽたぽた垂れてる汗も、曲間にエフェクター(チューナー?)いじりながらぶつくさ言ってるのも、中畑さんのネクタイも、青木さんが五十嵐さんと向かい合って弾きながら舐め上げるように見上げていた様も、キタダさんが淡々と、それはもう静的に激しく弦を弾くのも、何もかもがよく見えて、うわあ、うわあて胸いっぱいで興奮しててまだ眠れずにいます。
「月になって」がまた聴けたのがうれしかった。

うろ覚えすぎる曲目(順不同)(……)
新曲2曲(3曲?) / イエロウ / 天才 / 神のカルマ / Drawn the light / ex.人間 / 真空
月になって / ソドシラソ / 落堕 / Your eyes closed

(アンコール1)coup d' Etat〜空をなくす / 真空

(アンコール2)ドラムソロからリアル

……真空やったっけ? 新曲は割と激しかった。歌詞がほとんど聞き取れなかったんですが(アンプ?のまん前だったのです)青木さんのギターが相当格好良かったのを覚えています。それ以外の曲についても前ほどガリガリした感じがなくなってきてて、以前よりも曲が広がるようになったなあって思いました。演奏、全体通して良かったです。音のバランスが取れてたし、ダレなかった。今日はかなり血圧上がる曲目だったなあ。「寝不足だって言ってんの!」って叫んじゃった。ただ、ちょっと意外性に欠けてたかなと思わなくもない。我儘だけどさー。
五十嵐さん元気そうでなによりでした。髪の毛がすんごいもさもさしてた。イーッてなってギター弾いてたり、汗がだらっだら出てたり、それをタオルでわっしゃーって拭きながらかがもうとしてマイクに額をぶつけたり、エフェクターだかチューナーだか弄りながら「あちい……チクショー」て呟いたり(口がそんな動きをしてた)、「Your eyes closed」の入りを間違えて土下座したり、「coup d' Etat」でギター鳴らす寸前にすぅっと白目を剥いたり*1、アンコール2で舞台袖からダッシュで登場して舞台中央でウヒョーてジャンプしてたりしました。今日は「車の移動」ではなく「地球の運命に酔った」らしいです。
ゲスト2組について詳しくはいずれ。これもまた良かった。おやすみなさい。

PaperBagLunchBox

2番手登場。聴くのも見るのもこれが初めて。予習してくるべきだったかなってずっと思っていたけど、今はそうしなくて良かったと思う。それくらい、すばらしいアクトだった。初めて聴く彼らの音が今日この場で鳴らされたものでよかった。フィッシュマンズの「ナイトクルージング」みたく(それしか知らないんだけど)ゆらゆらふわふわ。浮遊して、加速して、また漂う緩急の付けかた、透徹な印象を与えるリズム隊とキーボード、ハイトーンヴォイスの心地よさ、時に轟音と化すギター、何もかもが好ましく、もっと長丁場で魅せて欲しいと思わせる力を持ったバンドだと思う。

Good Dog Happy Men

ヴォーカルの彼を見たのは何年前かってくらいの久しぶり具合。バーガーの時に垣間見えた世界の方に本格的にシフトしていったんだなあ。このバンド、コーラスがとても美しい。長いこと手に取らずにいたのを後悔。

*1:この瞬間が一番興奮した。