75『邪魅の雫』

邪魅の雫 (講談社ノベルス)
邪魅の雫 (講談社ノベルス)』 京極夏彦 講談社 ¥1,680 ISBN4-06-182438-4

相変わらず寝ながら読むには厳しい厚さですこと。あいつがそいつでそいつがどいつ? って終始混乱しっぱなしで……読み終えて日数経ってるのにまだ頭ん中で整頓できてないです。ややこしいんだよ! 今に始まったことじゃないけど。各章の頭が「殺」「死」「亡」「人殺し」など穏やかでない言葉で統一(統一?)されてるのが不気味でよいなあ。何だか全体的に彩度の低い話だなあって思いつつ読んでいました。読んでる人の頭の中にどんな絵が浮かんでるか、10人いれば10通りの情景があるのは承知の上ですけど、どの場面も白っぽくて彩度が低かった。関口先生、お元気そうでなによりでした。ええほんとに。
ラストシーン、このシリーズの中でもかなり好きな方です*1。エノさん!

*1:ちなみに1位は「魍魎」