エターナル・サンシャイン(2005)

見ました。別れた恋人が自分の記憶を消してしまっていたとしたら、果たして自分は相手の記憶を消すだろうか? 喪失の痛手を抱えて生きるのは辛いけれど、やはり人間はそういう痛いのも抱えて生きなきゃいけないんだよね……。で、いけないんだよねって分かっていても消してしまいたいって思ってしまうのが人間であって。私だったらどうするだろうなって見てる間じゅう考えてた。答えは出なかった。
ジョエルとクレメンタインの関係が壊れてしまったところから、二人の出会いまでを遡る(遡りながら彼女の記憶を消してゆく)という逆回転の手法を取っているのですが、見事にしてやられました。疑いもしなかったぜ! 記憶の深い深いところへ恋人を隠そうとする辺りからラストまで、胸が締め付けられるようだった。素敵な映画でした。あと2回くらい見てから返却してくる。