池袋の駅前に聳え立つ塔に登るため、定員3名のエレベータにきゅうきゅうに押し込められ、上昇開始してみるとそれが箱型のジェットコースターに変わっており、直立姿勢のままひねり回転だの急降下だのを味わわされた。小さなガラス窓から覗く池袋の街は、大きすぎる太陽が死に際に発する橙のおかげで禍々しいまでに赤く染まっていた。