バイト記ファイナル

今日、書店員ではなくなりました。二年半もの間、よく続いたなあって思う。もうカバーの折り方が雑だと苛立つ事も、開店5分前になっても片付かない雑誌の紐掛けに悲鳴を上げることも、コミック20冊まとめ買いクレジット払いカバー掛けてくださいに度肝を抜かれることも、棚の中から見つけ出した本を手渡すことも、「ありがとう」という言葉を聴いて充足感を得ることも、ないのだ。閉店後、人気の無い店内で、レジカウンターの中に私ひとり、感傷に浸ってみたりした。接客業は苦手だけど、本屋さんは大好きでした。寂しいなあ。どうしょうもなく寂しい。
送られるというのが苦手というかこそばいという理由で同僚には自分から月末で辞めるって言ってなかったものだから、今日、私がやめることを知った子に「嫌だ!」て面と向かって言われたりした。揺らぐなあ。けど卒論とか、その他進路のことだとかが上手くいかないことをバイトをしているせいにはしたくないからやっぱり今辞めるしかないんだよね。バイトとしてしか雇われたことの無い人間が言っていいものかちょっと悩むけど、辞めてから思うのは、天職だったなあてということ。ここに書いてもお店の人誰も見ないと思うけど、オープンから今日この日まで、お世話になりました。最後までビジネス書が苦手な従業員でごめんなさい。
とにかく。
お疲れ様。